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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
203号
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■目次■
表紙 モーツァルト

子供のころのモーツァルトは父レオポルト、姉マリア・アンナとともに旅から旅への生活を送っていた。モーツァルトの神童ぶりを見世物として一山当てようという邪な考えもあったかもしれない。しかし、ヨーロッパ文化史研究の小宮正安氏は、当時ヨーロッパには、神が与えた奇跡を広く世に伝える親の義務、驚異を愛でる文化が存在したと指摘する。「大人顔負けの天賦の才を具えた子供、通常の大人を超越した“小さな大人”の出現は、ともすれば退屈に陥りがちな宮廷社会に愉悦をもたらすものだった」と書いている。
ところで、ドナルド・キーン氏のモーツァルト原体験は「フィガロの結婚」。台本作者のダ・ポンテはコロンビア大学の最初のイタリア文学の教授でもある。同じコロンビアで教授だったキーン氏の「先輩」にあたる。「フィガロの結婚」について「すべてのオペラの中で最も完璧な作品だと思っています。その中には、ありとあらゆるものが存在しています。愉快なところもあれば、悲しいところもある。人物造形もくっきりと描かれ、それぞれが異なる個性を放っています」と絶賛している。
特集は他に、◎ワルターのモーツァルト◎グルダのモーツァルト◎交響曲第39番ワルターVSホグウッド◎ピアノ協奏曲第20番ハスキルVS内田光子◎「ポストホルン」ベームVSアーノンクール◎「魔笛」クレンペラーVSベーム、など。

◎BIGが語る
ヤニック・ネゼ=セガン 指揮
フィラデルフィア管弦楽団を率いて6月に来日する。フィラデルフィア管は、ストコフスキー、オーマンディーらが作り上げた「フィラデルフィア・サウンド」の伝統を持つアメリカの名門オーケストラ。ネゼ=セガンは1975年、モントリオール生まれの若手指揮者。2012年に音楽監督に就任した。幼い頃に、オーマンディー指揮フィラデルフィア管のチャイコフスキー「悲愴」を聴いて感銘を受けたという。「この体験のお陰で現在の私がある」と話している。

◎NONFICTION
エリソ・ヴィルサラーゼ ピアノ
11年ぶりに来日したロシアのピアニスト。モスクワ音楽院でネイガウスやザークに師事したロシア・ピアニズムの伝統を継ぐ正統派。初来日は1970年の大阪万博の年。「日本の聴衆は大きく変わったわね。静かに聴いてくれることは一緒なんだけど、反応が分かりやすくなった。こんな短期間に日本の聴衆が成熟するなんて、私には驚きだわ」と話した。

◎追悼 クラウディオ・アバド
イタリアの名指揮者クラウディオ・アバドが1月20日に亡くなった。80歳だった。音楽評論家の諸石幸生氏に追悼文をお願いした。音楽評論の道に進むべきか否かを迷っていた若き諸石氏は、アバド指揮ウィーン・フィルの演奏を聴いて、背中を押してもらった、という経験を綴っている。このほか、山之内正氏、マンスリー・ベルリン・フィルの連載でも追悼。ミラノからはスカラ座での追悼演奏のリポートが届いた。

このほか
◯諸石幸生の「音楽探究の旅」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯五嶋みどりの「学部長お願いします!」
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 松本和将 ピアノ
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」 パリ管弦楽団
など特集や好評連載が満載です。

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