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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
207号
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■目次■
表紙 シューベルト

特集タイトル
夭折の天才 シューベルト再発見

シューベルトはわずか31年の人生で1000曲もの作品を作曲した、まさに夭折の天才だ。「歌曲王」とも称され、3大歌曲集「冬の旅」「白鳥の歌」「美しき水車小屋の娘」をはじめ、「魔王」など多くの歌曲を残した。交響曲は「未完成」や「ザ・グレート」、室内楽曲にはピアノ五重奏曲「ます」や弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」、チェロで演奏されることが多い「アルペジョーネソナタ」などがあり、作曲分野はピアノ曲やオペラ、宗教曲などあらゆるジャンルにわたり、今日もたくさんの作品が演奏家のレパートリーとなっている。
シューベルトは1797年、ウィーン近郊のリヒテンタールで生まれた。父親テオドールはモラヴィアの農家の出身だが、補助教員からこつこつと働き、初等学校の校長に上り詰めた。父親の手ほどきで音楽をはじめ、才能を認められる。そして宮廷直属の全寮制寄宿学校コンヴィクトに入学する。宮廷楽長のサリエリがシューベルトの才能に気付き推薦したという。
このコンヴィクト時代の友人や、シューベルトの音楽を愛する人たちで作られたグループが「ジューベルティアーデ」。シューベルトの作品はもっぱら、ディレッタントが集まるシューベルティアーデで発表された。
ところで、日本文学研究家のドナルド・キーン氏は、無人島に1枚レコードを持っていくとしたら、シューベルトの弦楽五重奏曲だという。戦時中の1942年にはじめてレコードを聴いて虜になった。「その音楽の美しさといったら全く特別でした。今でもその思いに変わりはありません。何回聴いても、他の音楽にはないものを感じます」と話している。
特集はほかに、◎シューベルトの名曲ベスト10◎シューベルトの名指揮者ベーム◎シューベルト名演奏家ケンプ◎シューベルトを語る・ケラス◎「未完成」交響曲は未完成? 完成? など。

◎BIGが語る
マリス・ヤンソンス 指揮
首席指揮者を務めるバイエルン放送響と11月に来日する。2012年以来、2年ぶりの日本ツアーとなる。今回は、クリスティアン・ツィメルマンのピアノでブラームスのピアノ協奏曲やムソルグスキー/ラヴェル編「展覧会の絵」、ドヴォルザーク「新世界より」、リヒャルト・シュトラウス「ドン・ファン」などを演奏する。ヤンソンスは先頃、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席指揮者を15年に退任する、と発表したばかり。一方、バイエルンの任期は2018年まで続投する。ミュンヘンではいま、バイエルン放響の専用ホールの建設が議論されている。「私が今ここでミュンヘンを去ったら、新ホールは実現しないでしょう。私としても責任を感じていますし、人間的にも放っておくことができません・それが、大きな理由です」と話す。

◎カラヤン新企画 カラヤンとシューベルト
第2次世界大戦後、カラヤンはナチス協力者の容疑で、公開演奏での指揮活動を禁じられた。そんな中、EMIの名プロデューサー、ウォルター・レッグはカラヤンとウィーン・フィルの録音を開始する。最初はベートーヴェンの交響曲第8番、続いてはシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」だった。以前、トスカニーニが指揮した「ザ・グレート」に感銘を受けたという。1978年にシューベルト全集を作ったが、実演で指揮したのは「ザ・グレート」と交響曲第7番「未完成」だけ。カラヤンとシューベルトは相性が悪かったのだろうか。音楽史譚家の山崎浩太郎氏は「シューベルトが初期交響曲に込めた軽妙な愉悦、遊び心のようなものが、十分に実を結んでいない」と指摘している。

このほか
◯諸石幸生の「音楽探究の旅」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯小山実稚恵の「ピアノと私」 モーツァルト
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 石田泰尚 ヴァイオリン
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」 諏訪根自子
など特集や好評連載が満載です。

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