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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
208号
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■目次■
表紙 リヒテル、ミケランジェリ、ポリーニ、ラン・ラン

特集
20世紀の巨匠と21世紀の新鋭
ピアノ名曲ピアニスト対決

同じ曲を違う演奏家で聴き比べすることは、クラシック・ファンの最大の楽しみの一つといってよいだろう。今月号の特集は「ピアノ名曲ピアニスト対決」。ソロの作品を中心に、著名なピアノ曲を新旧のピアニスト、タイプの異なるピアニストなどの組み合わせで、演奏を比較している。
取り上げている作曲家と作品は、モーツァルトのピアノ・ソナタ第17番、ベートーヴェンの後期3大ソナタ(第30、31、32番)、ショパンの「舟歌」や「ポロネーズ」、ドビュッシーの「前奏曲集」、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」など古典から近現代まで30作品以上。
たとえばショパンのピアノ・ソナタ第2番「葬送行進曲付き」はアルゲリッチとポリーニの2大ピアニストの録音を聴き比べした。音楽評論家の青澤唯夫氏はアルゲリッチの演奏について「作品の分析よりも直感というか、傑出した演奏本能でもって曲に挑み、こだわりのない天衣無縫なアプローチ」と評する。またポリーニの演奏は「磨き抜かれた音の美しさとバランス感覚のよさは、いま聴いても第一級のもの(録音は1984年)」という。
同じ作品の聴き比べとともに、ブレンデルとポール・ルイス、グルダとアルゲリッチ、ミケランジェリとポリーニなど師匠と弟子の音楽の違い、また父ルドルフと息子ピーターのゼルキン親子の演奏を比べている。
特集はほかに、◎ピアノ名曲の歴史と名盤◎ベートーヴェンと出合って発展したピアノ◎20世紀の味わい深い名ピアニストたち、などです。

◎BIGが語る
アルヴォ・ペルト 作曲
エストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトが第26回高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門を受賞した。世界文化賞は「芸術文化のノーベル賞」と称されるが、エストニアからの受賞は初めて。ペルトは、グレゴリオ聖歌や中世の宗教曲などを研究し、独自の作曲法「ティンティナブリ(鈴鳴らし)」様式にたどりついた。一定のテンポに簡素な和声、静謐な音楽は、現代作曲家としては異例のヒットとなった。複雑化した現代音楽へのアンチテーゼとも受け取ることができる。「世界には私のものより力強い音楽がたくさんあります。しかし、この世に愛がある限り、新しい芸術が生まれ続けると思います」と話している。

◎カラヤン企画
カラヤンはチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を4人のピアニストで録音している。最初の録音は1962年、リヒテルで、オーケストラはウィーン響。次は67年、ワイセンベルクとパリ管。3回目75年、ベルマンと手兵ベルリン・フィル。4回目は88年にキーシンと録音したライヴ録音。結局これがベルリン・フィルとの最後の録音になった。この録音について音楽評論家の國土潤一氏は「完璧な耽美主義者カラヤンの姿ではなく、若い才能を慈しみ、見守りつつ何かを伝えようとする老巨匠の姿がここにある」と指摘している。

このほか
◯諸石幸生の「音楽探究の旅」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯小山実稚恵の「ピアノと私」
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 工藤セシリア ピアノ
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」 原智恵子 ピアノ
など特集や好評連載が満載です。

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