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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
209号
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■目次■
表紙 リヒャルト・シュトラウス、マーラー、ブルックナー

特集タイトル
R.シュトラウス マーラー ブルックナー
ロマン派音楽大解剖

文学や美術のロマン主義に大きな影響を受けたロマン派音楽は、19世紀に花開いた。ベルリーズやシューマン、ブラームス、後期になると、リヒャルト・シュトラウス、マーラー、ブルックナーなど、音楽的に豊穣な作品がたくさん生み出された。それらは現代の音楽ファンの心をとらえて離さない。
R.シュトラウスは1864年、ミュンヘンの宮廷楽団の首席ホルン奏者を父に生まれた。今年は生誕150年の記念年で、さまざまな作品が演奏されている。新国立劇場では5月、オペラ「アラベッラ」を再演、7月はパシフィック・ミュージック・フェスティバルで「ナクソス島のアリアドネ」が上演された。
マーラーはドイツ民謡集「少年の魔法の角笛」を歌詞として多用している。この民謡集はドイツのロマン派詩人アルニムとブレンターノが編纂したもの。「民族の過去の遺産としての民謡への関心は、ロマン主義精神の特質のひとつだった」と音楽評論家の岩下眞好氏。
ドイツ文学者、許光俊氏の寄稿、「ブルックナーとロマン主義」の論考も、ロマン主義の本質を突いて読ませる。「ロマン主義者は、人間を遠ざけつつ求める。孤独を愛しつつ、友人や恋人を探す。結果的に、ロマン主義は永遠の欲求不満であり、宙づり状態のことだ。それは、希望を抱きつつ、希望がみたされないことを喜ぶ生き方だ」と指摘する。
特集では、後期ロマン派の作曲家とロマン主義の関係を解説。さらに、ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」、マーラーの交響曲第2番「復活」、R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」など名曲を取り上げ、音楽評論家らにそれぞれの名盤をあげてもらった。
特集はほかに、◎後期ロマン派の演奏を得意とする指揮者、フルトヴェングラー、ショルティ、ティーレマン、他◎インバル、マーラーを語る◎国民楽派の出現と勃興◎20世紀のロマン派作曲家たち、などです。

◎BIGが語る
ピエール・ロラン=エマール ピアノ
フランス・リヨン生まれのピアニスト。19歳のとき、作曲家のピエール・ブーレーズが創設した現代音楽のアンサンブル、アンサンブル・アンテルコンタンポランに入り、活動。ハンガリー生まれの作曲家ジェルジュ・リゲティの信頼も厚く、リゲティのピアノ作品すべてを録音している。9月に来日するが、バッハとともにアメリカの作曲家エリオット・カーターの作品を演奏する。まさに超絶技巧を要する現代音楽のスペシャリストだ。「私はいつも、過去と現在の音楽を同時に必要としてきました。そのように音楽教育を受けたからです。常に、過去と現在の作品を組み合わせて演奏してきました」と話す。

◎特別企画
小澤国際室内楽アカデミー奥志賀2014
サイトウ・キネン・フェスティバル松本の名称変更記者会見

小澤征爾らが若手弦楽器奏者を指導する「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀2014」が7月20日から30日まで、長野県山ノ内町で開催された。毎年恒例の講習会で、今回も日本、中国、韓国、オーストリア、マレーシアからアカデミー生が参加した。ハイドンの弦楽四重奏、バルトークの「弦楽のためのディヴェルティメント」などをレッスン。30日には山ノ内町で、31日には東京オペラシティで成果を披露する演奏会を開いた。
サイトウ・キネン・フェスティバル松本は8月4日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見を開き、来年から名称を「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に変更することを発表した。神澤睦雄・実行委員長は「いま以上に発展していきたい。小澤先生にも了解をいただきました」と語った。


このほか
◯諸石幸生の「音楽探究の旅」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯小山実稚恵の「ピアノと私」
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 山根一仁 ヴァイオリン
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」 安川加寿子 ピアノ
など特集や好評連載が満載です。

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