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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
216号
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■目次■
表紙 ドヴォルザーク、スメタナ、バルトーク

特集
「新世界」「わが祖国」
東欧の音楽家たち

名曲「新世界」で知られるドヴォルザークは、1892年、ニューヨークのナショナル音楽院院長としてチェコから大西洋を渡った。この地で故郷を思い、書き上げられたのが交響曲第9番「新世界」、日本では、「遠き山に日は落ちて」と堀内敬三の詩がつけられた「家路」というタイトルでもおなじみ。下校の合図の音楽として流された小学校も多いだろう。「新世界」は世界中のオーケストラがレパートリーにしている。6月に読売日本交響楽団で「新世界」を指揮する若手、石川星太郎は「アメリカという外側から、自分の故郷に思いをはせて書いている気がします。難しいのはリズムとフレーズの歌い方ですね。魅力的なところは、歌があふれ、それが展開していくところです。ドヴォルザークは歌を書く天才です」と話す。特集では、音楽評論家の鈴木淳史氏が「新世界」の聴き比べをしている。「古きチェコの響きを残すターリヒ」「指揮者の表現力を発揮したバーンスタイン」「やりたい放題のストコフスキー」などそれぞれ指揮者の個性が発揮されている。
チェコの作曲家といえば、スメタナ。ボヘミアのビール製造業者の長男として生まれたスメタナは、父親の反対を押し切り、音楽の道に進んだ。チェコの歴史や自然から着想を得た代表作「わが祖国」は、6曲からなる連作交響詩。第2曲「モルダウ」が最も頻繁に演奏されている。「わが祖国」の演奏で思い出されるのは、チェコ出身の指揮者クーベリック。彼は、チェコの共産化に反対し、イギリスに亡命した。1984年には引退していたが、チェコの民主化後の90年、プラハの春音楽祭において、42年ぶりに祖国で「わが祖国」を演奏した。感動的な名演として語り継がれている。
その他、◎「わが祖国」と「モルダウ」聴き比べ◎バルトークの生涯◎バルトーク「管弦楽のための協奏曲」◎ヤナーチェク「シンフォニエッタ」◎東欧とオペレッタ◎アメリカのオーケストラの黄金期を作り上げた東欧の指揮者たち、など。表紙はドヴォルザーク、スメタナ、バルトークです。

◎BIGが語る
マキシム・ヴェンゲーロフ ヴァイオリン・指揮
5、6月に東京でマキシム・ヴェンゲーロフ・フェスティバル2015が開催される。2012年以来、3度目の開催で。今回もソロ、協奏曲の弾き振り、指揮、公開マスタークラスなど盛りだくさんな内容になっている。ロシア・ノボシビルスク生まれで、現在はモンテカルロに住む。親日家で知られ、「私の初めての海外ツアーは日本です。それは13歳の時でした。それ以来、本当に特別な国です。その他諸々のことを決める際には、常に日本での活動を頭において検討しています。日本に皆ざまの温かい応援がうれしい」と話す。

◎新連載 小澤征爾異聞 中丸美繪
ノンフィクション作家、中丸美繪の新連載。「小澤征爾異聞」と題して、世界で愛される小澤に関するエピソードを綴っていく。2002年1月、小澤はウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートに日本人指揮者で初めて登場した。英語、フランス語などで新年のあいさつが続き、コンサートマスターが「新年あけましてございます」と慣れない日本語であいさつ。続いた小澤は「新年好!」と中国語であいさつした。これが、あまり詳しくない現地の人々に小澤は中国人なのか、という誤解を生むことになる。後にテレビのドキュメンタリー番組で、改めて「ぼくは日本人です」と否定のコメントを述べたほどである。

このほか
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト ヴァイオリン 礒絵里子
◎マンスリー・ベルリン・フィル
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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