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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
221号
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■目次■
表紙 パガニーニ、アルゲリッチ、リスト、クレーメル

特集
テクニックと芸術 ヴィルトゥオーゾを聴く!

超絶技巧を持った演奏家のことをヴィルトゥオーゾという。しかし、単にテクニックが優れているだけではヴィルトゥオーゾとは言わない。ヴィルトオーゾのVirtueはラテン語からきており、「徳」の意味。つまり技術に加え、人間もできていてカリスマ性を備えている演奏家がヴィルトゥオーゾと言えようか。
特集ではまず、「伝説のヴィルトゥオーゾ作曲家と作品」を取り上げている。パガニーニの「24のカプリース」、ショパン「練習曲」、リスト「超絶技巧練習曲集」、サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」などを解説している。パガニーニの超絶技巧は当時、有名だった。パガニーニの演奏を聴いたリストに「自分はピアノのパガニーニになる」といわしめたエピソードは有名。パガニーニの代表作が「24のカプリース」。1曲ごとにヴァイオリンのさまざまな超絶的な技巧が使われている。ワンボウスタッカート、左手のピチカート、トレモロ。急速なアルペッジなど目白押し。しかし、音楽評論家の寺西基之氏は「単に技巧の誇示だけではなく、イタリア人らしいカンタービレ表現があふれていることも見落としてはなるまい」と書いている。
20世紀のヴィルトゥオーゾとして名前をあげたのは、ホロヴィッツ。ハイフェッツ、ロストロポーヴィチ、ルービンシュタイン、リヒテル、アルゲリッチらおなじみの演奏家。21世紀のヴィルトゥオーゾとしてはランラン。ハーンなど。音楽評論家の渡辺和彦氏はハーンが、「指が6本必要。演奏不能」と思われるシェーンベルクの協奏曲を録音したことを指摘し、「著名ヴァイオリニストの中でこの曲を正規録音する勇気を持った人はごく少数。まぎれもなく現代のヴィルトゥオーゾ」と絶賛している。
特集はこのほかに、◎ピアノの発達とヴィルトゥオーゾの関わり方◎ヴィルトゥオーゾ大国ソ連の音楽教育◎オーケストラの中のヴィルトゥオーゾ◎作曲家を刺激したヴィルトゥオーゾ、初演者たち、などです。

◎BIGが語る
ワレリー・ゲルギエフ 指揮
札幌を中心に開催された国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)2015の芸術監督として来日。PMFアカデミーの若き音楽家たちで作るPMFオーケストラを指揮した。記者会見では音楽・芸術と平和の関係を力説した。「質問では平和にどう貢献するか、とありますが、逆に音楽は平和に貢献しなければならない、と言いたい」と話した。PMFもその一助になるといい、「外交の専門家によるものだけでなく、文化芸術を通して平和や安全を確保する努力が必要です」と力を込めた。

◎「小澤征爾異聞」 筆者・中丸美繪
第26回織田作之助・大賞を受賞したノンフィクション作家、中丸美繪氏が、小澤征爾のノンフィクションを連載している。今回で6回目。日本フィルの分裂の時代を描いている。1972年3月、フジテレビと文化放送は放送契約の打ち切りを通告してきた。日本フィルの経営は、この放送出演料に多くを頼っていた。当時、首席指揮者の小澤は読売新聞のインタビューに「そのうちに誰かが助けてくれるにちがいない、と思っているわけですよ」と答えている。しかし、そうはならなかった。結局日本フィルは、新日本フィルと日本フィルに分裂して再スタートすることになる。

このほか
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト ヴァイオリン 小林美恵
◎マンスリー・ベルリン・フィル
◎中丸美繪の「小澤征爾異聞」
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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