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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
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■目次■
表紙 シベリウス

特集
生誕150年シベリウスと20世紀の交響曲

フィンランドを代表する作曲家シベリウスは1865年、ヘルシンキの北約100キロのハメーンリンナに生まれた。今年、生誕150年の記念年を迎えた。交響詩「フィンランディア」、交響曲7曲、ヴァイオリン協奏曲など、現在も世界各地で聴かれ続けている。
シベリウスは母国以外、日本とイギリスで特に好まれている。イギリスはアンソニー・コリンズ、ジョン・バルビローリ、コリン・デイヴィス、パーヴォ・ベルグルンドという名指揮者4人が盛んに取り上げ、シベリウス全集の録音を残した。そして日本での立役者は渡邉暁雄。日本フィル創設者の渡邉の母はフィンランド人の声楽家だったため、シベリウスへの親近感は強かった。渡邉は1962年、世界で初めてステレオ録音のシベリウス全集をリリース、世界中で評判を取った。その演奏は「オーケストラを流麗に歌わせ、しかもそこに節度と品格があった。演奏に気品があるから、シベリウスの音楽の清冽さや詩情が活きる。渡邉は容姿端麗な申し分のない紳士で、指揮ぶりは優雅で洗練されていた」と音楽評論家の青澤唯夫氏は回想している。
今秋、フィンランドから3人の指揮者が来日、シベリウス・チクルスを行う。1人はハンヌ・リントゥ。フィンランド放送響と新日本フィルをトリフォニーホールで指揮する。フィンランドではすべての小学校にシベリウスの肖像画が飾られ、「英雄」とされている。12歳のとき、オーケストラのチェロでシベリウスを初めて演奏したリントゥは「人としてシベリウスの曲ももっと極めなければ」と思ったという。
もう1人は名匠オッコ・カム。首席指揮者を務めるフィンランド・ラハティ響を率い、東京オペラシティコンサートホールで11月26日から29日まで全曲演奏を行う。そしてオスモ・ヴァンスカ。読売日本交響楽団で、交響曲の他、「カレリア」組曲、「フィンランディア」などを指揮する。
特集はこのほかに、◎生誕150年ニールセンの生涯と作品◎グリーグの生涯と作品◎没後100年スクリャービンの生涯と作品◎20世紀の交響曲プロコフィエフ/アイヴズ/ブリテン/コルンゴルト、などです。

◎BIGが語る
飯守泰次郎 指揮・新国立劇場芸術監督
新国立劇場の2015/16シーズンが10月1日、ワーグナーの「ラインの黄金」で開幕する。これをもって「ニーベルングの指環(リング)」チクルスがスタートし、飯守芸術監督の任期3年の間に4作が完結する。予算的に自主制作は難しく、フィンランド国立歌劇場で1996年から99年にかけて上演された大家ゲッツ・フリードリヒのプロダクションで上演する。飯守は「今回の演出は、各人物の心理などを徹頭徹尾掘り下げた動きが明確で素晴らしい。フリードリヒの演出家として抜きんでた天才的な創造力を感じ、新国立劇場で上演したいと思いました」と話す。

◎第27回高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門受賞 内田光子 ピアノ
世界の芸術家を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞を、日本を代表するピアニストの1人、内田光子が受賞した。「こういう栄誉をいただけることは素晴らしいことです。私の価値を認めてくれる人たちがいるということに深く感謝します。私がそれに値するとは思いませんが、誰かが認めてくれたことを光栄に思います」と喜びの言葉を語る。内田はモーツァルトのピアノ・ソナタと協奏曲を全曲録音した”モーツァルト弾き”として知られる。ロンドンを拠点に世界をまたにかけて活動を続ける。「私はどの作曲家にも正直に向き合おうと思っているだけです」と音楽に対する姿勢を話した。
世界文化賞の授賞式は10月21日、東京・元赤坂の明治記念館で行われる。

このほか
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 反田恭平 ピアノ
◎マンスリー・ベルリン・フィル
◎中丸美繪の「小澤征爾異聞」
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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