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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
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■目次■
表紙 レナード・バーンスタイン

特集
レパートリーとなった20世紀の名曲

21世紀も16年過ぎて、20世紀生まれの作品が続々と演奏家やオーケストラのレパートリーになっている。20世紀前半の、ロシア・バレエ団の活動によって生まれたストラヴィンスキー「春の祭典」、シェーンベルクやベルクら新ウィーン楽派の作品、戦後前衛の時代にはセリエリズム、偶然性などさまざまな作曲潮流が生まれた。そしてブーレーズやリゲティ、デュティユーら戦後生まれの曲も最近、ひんぱんに演奏されるようになった。
マーラーは19世紀後期ロマン派に活躍した作曲家だが、交響曲でいうと第5番以降は20世紀の作品。第5番は1901~2年、第6番は1903~4年、「大地の歌」は1908年、最後の第10番は1910年で未完成に終わった。ドイツ文学の許光俊氏は、マーラーの音楽において後の時代を予感させるものは「過剰感」だという。「世界はひとりの人間が把握するためには、過剰でありすぎるのだ。マーラーの音楽には、世界と格闘しているひとりの人間の姿がある。マーラーは過剰な世界に対応する、過剰な音楽を書いた」と記す。
現在、映画「シン・ゴジラ」がヒットしている。今年は、歴代「ゴジラ」の音楽を作曲してきた伊福部昭の没後10年になる。伊福部は北海道に生まれ、ほとんど独学で作曲家となった。21歳のとき、「日本狂詩曲」がチェレプニン賞を受賞し、楽譜が世界で出版され、各国で演奏され、ラジオで聴いたシベリウスも賞賛したという。生誕100年の2014年、そして今年と独特の伊福部サウンドが各地の演奏会で聴かれた。
特集は他に、◎「ばらの騎士」~人生の黄昏と時代の黄昏◎ディアギレフのバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)と音楽◎クルト・ヴァイルの辿った道◎オペレッタからミュージカルへ◎レナード・バーンスタイン◎武満徹没後20年◎クレーメル、インタビュー、などを取り上げている。

◎BIGが語る
このほか上岡敏之 指揮
9月に新日本フィルハーモニー交響楽団の第4代音楽監督に就任した上岡敏之。就任披露演奏会は、R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」やブラームス「ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)」などを取り上げた。「新日本フィルのオリジナリティーを追求し、そのよさを引き出すことで、今まで聴いたことのない新日本フィルの音楽に出会えるでしょう。ぜひそのクリエイティビティを体験してください」とプログラムに記した。また、3月にライヴ録音したマーラー「巨人」のCDも発売された。両者の関係は始まったばかりだ。

◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 中野振一郎
今月のゲストはチェンバロ奏者の中野振一郎。11月25日にHakujuホールで、ヴァイオリンの豊島泰嗣とデュオ・リサイタルを行う。2人は桐朋学園大学の同級生だが、共演は初めて。デビュー30周年記念でもある。「学生時代から互いに知ってはいたものの、本格的なコンサートをするのはほとんど初めてです。僕は何より彼の美しい音に惚れ込んだのです。2人ともデビュー30周年ですから新しいことを始めるにはいい機会です」と話している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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