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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
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■目次■
表紙 ロシア・クリンにあるチャイコフスキー博物館。チャイコフスキー晩年の住まいが博物館になっている。

特集
名旋律の誘惑 メロディー・メーカーの作曲家

ドヴォルザークは天才的なメロディー・メーカーだった。交響曲第9番「新世界より」、「スラヴ舞曲集」、「ユーモレスク」、「わが母に教え給いし歌」など誰の耳に残る美しいメロディーをたくさん書いた。
ブラームスはドヴォルザークの才能を絶賛。「あの男は私たちの仲間の誰よりも発想が豊かだ。彼の捨てた素材をかき集めるだけで主題をつなげていける」と語ったという。音楽評論家の高久暁氏は「ドヴォルザークのメロディー、それはどんな聴き手の心にも確実に働きかけて前向きな気持ちにさせる、クラシック音楽最高の財産のひとつなのだ」と記している。
もう一人、メロディー・メーカーあげるとすればチャイコフスキー。「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」などの3大バレエ、ピアノ協奏曲第1番、「弦楽セレナード」、オペラ「エフゲニー・オネーギン」、交響曲第6番「悲愴」など思いつくままにあげても美しい旋律の作品がすぐに浮かぶ。実はこれらのメロディーの多くはチャイコフスキーのオリジナルではなく、元ネタがある。ロシア民謡だけでなく、ウクライナやポーランドの民謡はもちろん、フランスの歌、そしてバッハやワーグナーでさえどん欲に取り入れた。
元チャイコフスキー博物館学芸員のマリーン・チュルチェワ氏は「しかし、他の作曲家がチャイコフスキーの手法や短調的雰囲気で同じことを試みても、全く論外な結果に終わる。チャイコフスキーのメロディーは一見真似できそうながら、限りなく不可能だ。彼は素材を抽象的でなく、独自の音世界と深い呼吸を基礎に展開させる術をしっていた」と指摘した。
特集は他に、モーツァルトやべートーヴェン、ドビュッシーやラヴェル、グリーグやシベリウスなど著名な作曲家の作品を取り上げている。
ほかには、◎宗教音楽の「美メロディー」◎時代を超えて使われる旋律「怒りの日」◎「ボレロ」の魅力とは?◎子守歌の名旋律、などがある。

◎BIGが語る
マレク・ヤノフスキ 指揮
昨秋のウィーン国立歌劇場の来日公演ではR.シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」を指揮。4月に再び来日、東京・春・音楽祭でワーグナーの「神々の黄昏」を指揮する。4年かけて公演された「ニーベルングの指環」チクルスの最後になる。舞台上演ではなく演奏会形式。「安定的な3つの要素が、公演を成功に導いたと思います。第1はオーケストラですが、NHK交響楽団は汁の高い音楽を演奏してくれました。第2に各場面に応じたプロジェクションの映像が音楽を邪魔することなく、美しく、観客にオペラの各場面をわかりやすく解説しました。第3は音楽祭サイドの要望であまり大きくない役に日本人の歌い手をキャスティングしたこと。私は歌手のクオリティーに懐疑的だったのですが、オーディションで素晴らしい歌手が選ばれました。いずれも日本の地力を示すものだと思います」と話している。

◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 宮本英世 喫茶「ショパン」経営
今月のゲストは東京・豊島区の住宅街で名曲喫茶を経営する宮本英世さん。日本コロムビアなどに務めた後、脱サラして喫茶店を開いた。宮本英世さんは「クラシックよ永遠に」などの著書もあり、音楽評論家としても活動している。実は宮本文昭さんの父親も歌手を引退してから喫茶店を開いたので、喫茶店には思い入れがある。宮本英世さんの原点は学生時代。当時、アルバイトの日給が300円。月の授業料とアパート代が2500円という時代。「友達が国分寺にある『でんえん』という名曲喫茶に連れて行ってくれたんです。コーヒー一杯60円という時代でした。僕にとっては贅沢でしたが、世の中にはこんなに幸せな時間を過ごせる場所があるのかと感激しました」と語っている。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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