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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
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表紙 新国立劇場「アイーダ」(ゼッフィレッリ演出、2013年)撮影:三枝近志

特集
「モーストリー・クラシック創刊20周年 祝祭の音楽」

「モーストリー・クラシック」は今月、創刊20周年を迎えた。読者の皆様と一緒にお祝いしていただこうと特集したのは「祝祭の音楽」。祝祭といってもたくさんの種類がある。特集は、宗教、戦争、民族的な祭り・儀式、宮廷の式典・祝典などに分けて企画した。キリスト教の暦はキリストの誕生を待つ待降節で始まる。キリストの復活を祝う復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日。「復活祭と音楽」を寄稿した音楽学者で指揮者の樋口隆一氏は、冒頭にドイツ留学時代の思い出をつづっている。
「長い冬も終わり、野山にも春の兆しが現れる頃だから、誰もが復活祭を待ちわびている。プロテスタントの教会ではバッハの『マタイ受難曲』や『ヨハネ受難曲』が上演され、カトリックの教会でもハイドンやモーツァルトのミサ曲が管弦楽伴奏で上演される。それ典礼に従って、司祭の司式に従って歌われることが多いので、より深い祈りの気持ちが込められる」
ナポレオン戦争との関係では、ベートーヴェン生存当時最大のヒット曲となった「ウェリントンの勝利」と、チャイコフスキーの曲中に大砲の音を入れた序曲「1812年」を取り上げている。また、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」も式典などのお祝いの場で演奏されることが多い、第2次世界大戦後のバイロイト音楽祭の復活の際に演奏され、また、ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツの統一を祝うため、1989年のクリスマスにバーンスタインがベルリンで国際的なメンバーを集め第九を演奏した。
特集には、今年開館20周年を迎えた新国立劇場、すみだトリフォニーホール、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、札幌コンサートホールKitaraを取り上げた。巻頭で日本文学研究家のドナルド・キーン氏から「こんな時代だからこそモーストリー・クラシックを続けてもらわないと困るのです!」という激励をいただいた。
特集ページには、◎ショスタコーヴィチの交響曲は祝祭か鎮魂か◎モーツァルトが「戴冠ミサ」を作った訳◎「フィデリオ」ななぜ祝祭で演奏されるのか◎シュトラウス3兄弟のワルツ、ポルカ、など盛りだくさん。

◎BIGが語る
アンドレア・バッティストーニ 指揮
イタリア出身の若手指揮者バッティストーニの日本での活躍が目立つ。現在、東京フィル首席指揮者を務め、ヴェルディのオペラ「オテロ」を東フィルで指揮することを発表した。公演は9月8、10日、Bunkamuraオーチャードホール。演奏会形式だが、メディアアーティストの真鍋大度氏が率いるライゾマティクスリサーチが映像演出を担う。バッティストーニと東フィルはこれまで、オペラを「トゥーランドット」と「イリス」の2本上演している。バッティストーニは「オペラと演奏会形式の中間を目指します。視覚的な重要度は増すことになるでしょう。最新のテクノロジーで聴衆を感情的に巻き込みます。視覚的な部分が音楽の中の感情表現を大きくしてくれることを期待します」と話す。

◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 河野克典 バリトン
河野克典は東京芸大を卒業し、ミュンヘン国立音大に留学した。ミュンヘンに行ったのは1985年。「着いた初日から歌劇場に通っていました。安いチケットを求めて2時間並び、劇場に入ってからも1時間並び、ようやく手にすると上のほうにある階まで駆け上がっていました」と思い出を語る。現在、「歌の旅」と題したリサイタル・シリーズを続けている。5月28日、「歌の本」と題した第5回公演を、東京文化会館小ホールで行う。ハイネの詩にシューマンが作曲した「詩人の恋」と「リーダークライス」などを歌う。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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