2017-18 NBA HOT TEAMS
ファイナルは過去3年連続でウォリアーズ対キャバリアーズというカードになり、一見するとNBA はマンネリに陥っているようにも見える。しかし、今年は様相が少々異なる。ウェスタンではジェームズ・ハーデンが率いるロケッツ、 カール・アンソニー・タウンズが引っ張るウルブズが王者への楽しみなチャレンジャーとして浮上。特に今季は絶好調のレフティ・モンスター・ハーデンは、鋼の強さを誇るウォリアーズにとっても脅威の存在となりそうだ。一方、イースタンでも、自ら望んだ上でのトレードでセルティックスに移籍したカイリー・アービング、新生76ersを支えるジョエル・エンビード、ベン・シモ ンズという若手デュオが打倒キャブズを狙っている。多くの強豪が入り乱れ、 この春、NBAに波乱は起こるのか ーーー。
NBA is watching
ジョージ・ワシントン大のリーダーとして最後のシーズンに挑んでいる渡邊雄太と、昨季1年生ながらファイナル4の舞台を経験し、強豪ゴンザガ大でもプレータイムを勝ち取っている八村塁。NCAAディビジョン1で活躍する2人の日本人選手の存在が、田臥勇太以来となる日本人NBA選手誕生の可能性を感じさせている。では、その可能性を高めるためには何が必要なのだろうか。日本人ではまだ誰もなし得ていない、ディビジョン1からのNBA入りまでの道のりを考察してみたい。
EYS ON THE PRIZE JAPNA’S BEST DUO
現在の男子日本代表のエースは誰か? とバスケットファンに問えば、その多くが「比江島慎」の名前を挙げるのではなかろうか。相手を翻弄する独特のステップ、ゴール下に切り込む力強い一歩 、11月のFIBAワールドカップ2019アジア地区1次予選で見せた比江島のプレーには世界に通用するエースとしての頼もしさがあった。さらにその比江島を追う次代のエースは? の問いには「馬場雄大」と答える者が多いだろう。類い稀な身体能力を生かし一気にコートを駆け抜け豪快に決めるダンクシュートは圧巻だ。持ち味は違えど、それぞれ唯一無二の武器を持ち、今の 、そして、これからの日本を担う存在。2人の“エース”に寄せられる期待は日ごとに高まっている。