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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
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■目次■
表紙 レナード・バーンスタイン

特集
移民文化とアメリカの音楽

人種のるつぼといわれるアメリカ。さまざまな国からの移民で成り立っている。彼らが持ち込んだ文化を自国流に育んできた。クラシック音楽もその1つ。当初はヨーロッパからの移民が主流だったため、アメリカにおいてもクラシックを聴きたいという欲求は当然のことだ。ニューヨーク・フィルの設立は1842年。ウィーン・フィルが最初の演奏会を行った年と同じである。
ロシア革命を契機に多くのロシア人がアメリカに渡り、亡命した。ホロヴィッツ、ハイフェッツらはアメリカに移り住み、世界的に活躍することになる。20世紀を代表するピアニスト、ホロヴィッツは1903年、ウクライナ生まれ。28年にアメリカ・デビューをし、40年には定住する。ハイフェッツは1901年、リトアニア生まれ。17年にカーネギーホールにてデビュー。25年にはアメリカの市民権を獲得した。1873年生まれの作曲家ラフマニノフは1918年にアメリカに渡ったが、作曲意欲は減退し、あまり作品を残さなかった。それでも大ピアニストとして活躍した。また、ルービンシュタインは1887年生まれのポーランド人。1906年にアメリカにデビューした。「ルービンシュタインの気さくにファンに接するオープンな人柄、明るく前向きな演奏、幅広いレパートリー、美しいステージでの姿などがアメリカ人の心をとらえた」と音楽評論家の伊熊よし子氏。
先にあげたニューヨーク・フィルをはじめ、実力と伝統を誇るトップ5のオーケストラを「ビッグ5」と称する。ほかにボストン交響楽団、倒産から立ち直ったフィラデルフィア管弦楽団、ショルティの印象が強いシカゴ交響楽団、セルが鍛え上げたクリ-ヴランド管弦楽団がビッグ5。ボストン響は11月に音楽監督、アンドリス・ネルソンスとともに来日する。来日プログラムはマーラーの交響曲第1番、ショスタコーヴィチの交響曲第11番など。「マーラーは私がボストン響と初めて出会った際に指揮した作曲家です(2011年、第9番を指揮)。バーンスタインが言ったと思うのですが、マーラーは1つ1つの音を演奏するために、100%力を尽くさなくてはいけません」と話している。
ビッグ5以外、アメリカ50州の主なオーケストラの名前(知名度の高い団体は音楽監督の名前も)を地図とともに掲載している。
他に、◎アメリカの音楽を豊かにした歌い手たち◎パデレフスキとアメリカ◎ロシアとアメリカ音楽◎アメリカの巨人バーンスタイン◎アメリカで遊飛した小澤征爾◎アメリカのオーケストラの経営・財政、などです。

◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 中嶋彰子 ソプラノ
ウィーン・フォルクスオーパーなどで活躍してきた中嶋彰子。いま両親が移住した群馬県で「農楽(のうら)塾」というアカデミーを開いている。歌のレッスンはもちろんだが、合宿をしながら畑や田んぼで農業を行っている、「最初はミミズを見ただけで、帰りたい、なんて泣いちゃう子もいますけれど、何日かいて畑仕事などもしているうち、殻を破れるときが来るのです。人もきっと野菜などと同じで、いい土を作り、耕し、種を蒔き、水や太陽のバランスを考えながら育ててあげることが大事です」と話した。

◎BIGが語る アンドリス・ネルソンス 指揮
11月に来日公演を行うボストン交響楽団の音楽監督。ボストン響が音楽監督と来日するのは小澤征爾以来18年ぶり。ボストン響は毎夏、タングルウッドでタングルウッド音楽祭を開催している。ネルソンスのインタビューは音楽祭最後の第九公演の翌日行われた。ラトビア生まれで、バーミンガム市立交響楽団音楽監督などを経て、2014年、現在のポストに就いた。また今シーズンからライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督も兼務する。「指揮者が要求することのみやればいい、とオーケストラに思わせることは、音楽にはよいことではありません」と話している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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