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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
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表紙 パーヴォ・ヤルヴォイ指揮 NHK交響楽団

特集
一歩先の学び直し 管弦楽曲

9月号の「一歩先の学び直し 交響曲」に続く、「一歩先の学び直し」シリーズ第2弾は、「管弦楽曲」です。「18世紀後半の古典派では管弦楽の王道は交響曲であったが、19世紀中葉から管弦楽曲の多様化が始まる」と西原稔・桐朋学園大学教授。管弦楽のジャンルは多岐にわたる。特集では交響詩、変奏曲、組曲、ラプソディー(狂詩曲)、オペラの序曲・間奏曲、ワルツなどに分類して、作曲家や作品を紹介している。
「『交響詩』というのは、管弦楽によって物語や風景を描いた楽曲のことである」と音楽評論家の佐伯茂樹氏。その表現を突き詰めたのはリヒャルト・シュトラウス。彼の交響詩には「英雄の生涯」「ツアラトゥトラはかく語りき」などがあり、「アルプス交響曲」「家庭交響曲」とタイトル的には交響曲と銘打っていても実質的には交響詩。「彼の手にかかれば、人間の細かい行動はもちろん、自然界のあらゆる事象を管弦楽の音で描かれてしまう。R.シュトラウスの交響詩を聴くことで、ハリウッドの総天然色の映画を観ているような体験ができるのである」と佐伯氏は記している。
また、ラヴェルやストラヴィンスキーは交響曲でなく優れた管弦楽作品を多く残した。実はストラヴィンスキーの作品1は、チャイコフスキーやグラズノフの影響がうかがえる4楽章の正統派の交響曲だった。しかし、「20世紀の作曲家は旧ソ連を除き、様式至上主義で権威主義的な交響曲を軽んじる傾向もあったが、ストラヴィンスキーは主題を対比して展開させ、頂点に至る形式が自分に向かないことをわかっていた」と元チャイコフスキー博物館学芸員のマリーナ・チュルチェワ氏。
そして、ディアギレフが率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために書かれた「火の鳥」、ロシア民話の不運なキャラクター「ペトルージュカ」、古代異教の宗教儀礼を扱った「春の祭典」という3大傑作が生まれた。バレエ音楽として誕生したが、管弦楽作品としても今日まで演奏され続けている。
管弦楽曲の演奏を得意とし多くの録音を残した指揮者も取り上げている。スイス・ロマンド管を創設したアンセルメ、フィラデルフィア・サウンドを作り上げたオーマンディ、カラヤン、N響首席パーヴォの父ネーメ・ヤルヴィの4人。それぞれ個性ある音楽を作り上げた。
他に、◎「ロメオとジュリエット」に付けられた音楽◎エキゾチシズム溢れる音楽 スペイン趣味の音楽とスペインの作曲家◎クラシックと映画の架け橋となった「ファンタジア」◎バッハの管弦楽編曲作品の魅力◎オーケストラ・プレイヤーに聞く演奏が大変な曲は?◎最速のグリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲聴き比べ、などです。

◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 向山佳絵子 チェロ
6月までNHK交響楽団首席チェロ奏者を務めていた。来年4月には京都市立芸術大学准教授に就任する。同じチェロ仲間の長谷川陽子とプロデュースした「チェロ・コレクション~バッハへのオマージュ」が、11月8日、Hakujuホールで公演される。若手のチェリストとともに出演する。「いつまでも若手の気分でいたけれど、気がついたら下の世代にたくさん素晴らしいチェリストがいますし、先輩からいただいたご恩を、今度は私が若手に伝えたいと思ったのです」と話した。

◎BIGが語る パーヴォ・ヤルヴィ 指揮
NHK交響楽団首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィは、N響と3シーズン目に入った。今年2,3月にはヨーロッパ・ツアーを成功させ、リヒャルト・シュトラウスの交響詩チクルスのCDも好評だ。今シーズンのプログラムにはシベリウスが入り、来年はバーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」を演奏するなどオーケストラのレパートリーを広げている。「ロシア音楽、フランス音楽、そして世界初演を含めた新しい音楽などバラエティー豊かにしていくことが大切だと思っています。これまでのドイツ・ロマン派の流れを続けつつ、レパートリーを広げていきたいと思っています」と話している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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