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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
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■目次■
日本でブルックナーがよく聴かれるようになったのは1970年代後半からである。もちろんフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュ、シューリヒトら先達の演奏は録音で聴くしかなかった。ヨッフム、ベーム、カラヤンらは60年代からの来日公演でブルックナーを取り上げているので生で聴いた人もいるだろう。昨年11月に来日したティーレマン指揮ウィーン・フィルとベルリン・フィルはいずれもブルックナーの交響曲第8番を演奏した。日本のオーケストラも頻繁にプログラムに載せるようになった。
ブルックナーはリンツ大聖堂のオルガニストなどを務め、「テ・デウム」など多くの宗教曲を残しているが、オペラは書かず、今日演奏される作品は交響曲が多い。しかし、最初から成功したわけではなかった。
1824年、オーストリア・リンツ近くの小さな村アンスフェルデンで生まれた。父親は村唯一の学校の校長とはいえ決して裕福ではなく、12歳のときに亡くなってしまう。ブルックナーは聖フローリアン修道院の給費生になることができ、まじめに勉学を修め、教師となった。ベートーヴェンを理想として交響曲を書き始めたのは30代後半。第1番が初演されたのは43歳になっていた。
しかし、交響曲第6番までは成功したとは言えない。第7番こそが出世作だ。1884年、ドイツ・ライプツィヒでニキシュの指揮するゲヴァントハウス管弦楽団によって初演された際、15分も拍手が鳴り止まなかったという。やっと保守的なウィーンにおいて評価が高まったのだ。ウィーンでリヒター指揮ウィーン。フィルによって初演された交響曲第8番第2稿は、1楽章ごとに拍手がわき起こった。
ブルックナーは交響曲を何度も書き直している。たとえば交響曲第4番は、1874年11月に完成した「74年稿」があるが、これを78年に全面的に改定し、80年には第4楽章を大幅に改訂した。これが「78/80年稿」。さらに「86年稿」、「88年稿」も存在する。こうして改訂に明け暮れ、交響曲第9番は第4楽章が未完に終わり、96年10月に亡くなってしまった。
他に、◎ブルックナーとオルガン◎ウィーン・フィル、ベルリン・フィルとブルックナー◎チェリビダッケとブルックナー◎朝比奈隆のブルックナー◎ブルックナーとロマン派の音楽◎ブルックナーとブラームス、などです。
表紙は、ブルックナーと聖フローリアン修道院です。

◎2020年 注目の来日演奏家
今年来日するオーケストラ・指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニスト・チェリスト、弦楽四重奏団・室内楽団、オペラ・声楽の5ジャンル別に来日演奏家を掲載している。今年もベルリン・フィル(6月)、ウィーン・フィル(11月)が来日する。ベルリン・フィルを辞めたラトルは新たな手兵ロンドン響と9月に来る。ピアニストは3月にアルゲリッチがベートーヴェンの三重協奏曲を、4月にブニアティシヴィリが新日本フィルとラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を弾く。オペラはミラノ・スカラ座が9月に公演。「椿姫」と「トスカ」だ。

◎2019年回顧 ベスト・コンサート編 ベストCD&DVD編
コンサートとCD&DVDの2つに分けて、それぞれ10人ずつ音楽評論家らにベスト5を挙げてもらった。近年、多様化が進み、満場一致というのはありえない。評論家の得意分野も違う。コンサートで複数から挙がっていたのは、クルレンツィス指揮ムジカエテルナ、メータ指揮ベルリン・フィル、シフ。CD&DVDはネルソンス指揮ウィーン・フィルのベーベーヴェン全集、クレーメルのヴァインベルク、サリエリのオペラ「タラール」。

このほか
◎中野雄の音楽人間模様
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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