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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
194号
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■目次■
表紙 ワーグナー、フルトヴェングラー、カラヤン


いま、もっとも旬なワーグナー歌手は、ヨナス・カウフマンとクラウス・フローリアン・フォークトだ。2人ともドイツ出身で、久しぶりにドイツが生んだ「ヘルデン・テノール」として注目を集める。カウフマンはミュンヘン音楽大学で学び、1994年、ザールブリュッケン州立歌劇場でデビュー。2010年、「ローエングリン」のタイトルロールでワーグナーの聖地バイロイト音楽祭にデビューした。フォークトの経歴は少し変わっている。はじめホルンを学び、ハンブルク・フィルでホルン奏者をしていたのだ。歌手に転向し、瞬く間に成功を収めた。昨年、新国立劇場で公演された「ローエングリン」の素晴らしさは記憶に新しい。音楽ジャーナリストの石戸谷結子さんは、カウフマンを「決して音量は大きくないのだが、繊細でドラマチックな表現力と集中力で、聴く人を惹き付けて離さない」と評する。またフォークトについては「実演で聴くと、驚くほど力強く、音量もあり、芯があるが、その発声法はとても自然なのだ」という。また、日本文学研究家のドナルド・キーン氏はメトロポリタン・オペラの黄金時代の大看板、キルステン・フラグスタートとラウリッツ・メルヒオールの思い出を語っている。2人が歌う「トリスタンとイゾルデ」は常にチケットは売り切れだった。「2人に匹敵するワーグナー歌手は一人とていない」と絶賛する。しかし、同じ北欧出身ながら、2人の仲は悪かったという打ち明け話も面白い。
このほか特集は、◎ワーグナー指揮者◎ワーグナーの名演出家◎作品と名盤◎今年期待のワーグナー歌手たち◎今年のバイロイト音楽祭のみどころ◎ワーグナー実演ベスト3◎日本でワーグナーを聴く上演ガイド、などです。

◎NONFICTION
山田和樹 指揮
日本フィル正指揮者に就任した山田和樹の特別演奏会が4月13日、東京オペラシティコンサートホールで行われた。プログラムはブラームスの「大学祝典序曲」とメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」。オーケストラには、ラザレフ、インキネン、小林研一郎、渡辺暁雄ら歴代の日本フィルの指揮者の音が染みついている。「このように、指揮者との組み合わせが強烈に音楽に焼き付くことは、他のオーケストラではあまり感じられません。こういうのは指揮をしていて面白い。それが超えて行くべき道にもなるのでしょうけど」と話す。

◎BIGが語る
ザルツブルク音楽祭
ヘルガ・ラーブル=シュタードラー総裁
アレクサンダー・ペレイラ芸術監督
今夏のザルツブルク音楽祭は、生誕200年記念でワーグナーやヴェルディを上演する一方、宗教をクローズアップし、日本に焦点を当てたプログラムを組んだ。グローバル化が進むと同時に、多様性を持つ世界の中で、ザルツブルク音楽祭をどうアピールするか考えた結果だという。ペレイラ総裁は「仏教圏で日本をクローズアップしたのは、声明に興味を持ったからです。声明と西洋のグレゴリオ聖歌をほぼ同時に聴くという体験を通じて、2つが遠い世界であると感じるとともに、共通点もあるということが分かります」と話す。

このほか
◯新連載「音楽に抱かれる悦び クラシック・ファンのオーディオ入門」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯五嶋みどりの「学部長お願いします!」
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 加羽沢美濃 作曲
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」クライバーン&ハラシェヴィチ
など特集や好評連載が満載です。

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