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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
200号
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■目次■
また「第九」の季節がやってきた。日本の師走の風物詩は、時代が変わってもなくなる気配を見せない。新日本フィルで「第九」を指揮するフィリップ・フォン・シュタインネッカーは「ドイツでもよく大晦日に演奏される曲なので、年末に『第九』が演奏されるという日本の伝統も理解できます」と話す。日本の“伝統”が逆輸出されたかのように、ヨーロッパでも年末や正月に「第九」を演奏することが多くなった。今月号には、年末の「第九」のコンサートガイド、「注目の第九」を掲載している。
特集は「ベートーヴェン 演奏の変遷と今」。ベートーヴェンはオーケストラのレパートリーになくてはならないもの。その演奏は指揮者や演奏家によって大きく異なり、時代の影響も受けている。近年、初演当時のピリオド楽器が復活し、18、19世紀の演奏法の研究が深まり、それらを踏まえた演奏スタイルがいまの主流になっている。19世紀ロマン派の自己主張の強い演奏から、20世紀はじめの楽譜に忠実な新即物主義的な演奏、20世紀後半の巨匠たちの演奏、そして現在の古楽の演奏へと大きく変化してきた。
特集では、過去の巨匠と現役演奏家、モダン奏法と古楽奏法などさまざまな組み合わせで演奏の聴き比べを行っている。たとえば、交響曲第3番「英雄」はトスカニーニとガーディナー、交響曲第9番はフルトヴェングラーとティーレマンの演奏を聴き比べしている。交響曲だけではなく、ピアノ・ソナタ第14番「月光」はゼルキンとグルダ、ヴァイオリン・ソナタはオイストラフとファウストを比べている。「月光」でゼルキンは「全体が一本芯の通った凛とした表現にあふれ」、グルダは「ベートーヴェンのロマンを見事に描き出している」(音楽評論家、伊熊よし子)。
また、今月号はモーストリー・クラシックの創刊200号の記念号になっている。音楽評論家の諸石幸生氏、日本文学研究家のドナルド・キーン氏にいただいたお祝いの文章を掲載した。そして200号記念として、読者の選ぶアーティスト、好きな作品、思い出の演奏会や心に残るLP・CDなどのアンケートを行い、特集している。

◎BIGが語る
リッカルド・ムーティ 指揮
巨匠リッカルド・ムーティが東京・春・音楽祭特別公演で指揮するために来日した。生誕200年のヴェルディを指揮したコンサートとは別に、「ムーティ、ヴェルディを語る」と題した講演会がオーチャードホールで行われた。話題はヴェルディ以外に、生い立ちから、学生時代、指揮とは何かまで広範囲に呼び、後半は「椿姫」の第2幕、ジェルモンとヴィオレッタの2重唱を題材にワークショップを行ってみせた。「ヴェルディは私たちの心の慰めです。なぜかというと人間に人間として語りかけているからです」と話した。

◎NONFICTION
上杉春雄 ピアノ
医師でピアニストと珍しい二足のわらじをはく上杉春雄。10月28日、デビュー25周年記念コンサートシリーズを、紀尾井ホールで行った。北海道大学医学部に通っていた21歳のときにデビューした。しかし、仕事が忙しく中断、36歳になった2001年、本格的な演奏活動を再開した。「つい、この間、大学を卒業したばかりだと思ったのに、もうこんなに経ったのか、と驚きました。現時点までの総括コンサートにしました」と話す。

このほか
◯諸石幸生の「音楽探究の旅」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯五嶋みどりの「学部長お願いします!」
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 宮川彬良
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」 リヒター、リリング、ヴァルヒャ
など特集や好評連載が満載です。

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