医療判例解説
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■インフォメーション■
今や、医療関係者は、法律を知らなくては業務に従事できないといっても過言ではありません。そして、医事法学は、各臨床分野における実践で培われるため、医療従事者が過去の裁判事例を知り、どの様な対応のもとで過誤と判断されるか、また、如何にして過誤を回避できるかなど、裁判の傾向を認知することは、もはや必要不可欠なものとなっています。本誌は、主に医療従事者にむけて、過去に裁判となった具体例を判りやすく解説し、そのため難解な法律用語はすべて排除し、また、全事例について、その臨床分野に精通された専門医のコメントを掲載し、裁判所の判断について、忌憚のない評釈も付記しています
[出版社]医事法令社
[発刊日]2024/04/15
[発売日]毎偶月15日
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●「指標事例 7選」
・頸椎椎弓形成術の実施に当たり視神経等への血流低下を予防する術後合併症予防措置を講じなかった過失があるとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和5年3月23日判決
・腹部大動脈人工血管置換術後、出血性ショックで患者が死亡したのは術後管理に関する過失があったためとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和5年1月20日判決
・激しい腹痛から救急搬送された患者が死亡したのは、医師が緊急手術可能な医療機関に転医すべき義務を怠ったためとして損害賠償を求めた事例 熊本地裁:令和5年4月19日判決
・痰吸引の実施等をしなかった注意義務違反、CO2ナルコーシスが疑われたのに転院させなかった注意義務違反があるとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和5年1月27日判決
・胎児が羊水過少から臍帯血流障害により低酸素・酸血症を引き起す危険性を認識し、帝王切開すべき注意義務に違反したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和5年9月13日判決
・医師がMRI検査を実施すべき注意義務に違反したため、アテローム血栓性脳梗塞の診断と治療が遅れたと主張して損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和5年2月3日判決
・硬膜外ブロック注射の際に医師が誤って硬膜を穿刺したために脳脊髄液減少症になったなどとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和5年5月16日判決
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