消化器内科

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近年の医療の進歩は著しく、消化器内科領域においても高度かつ専門的な診療が求められています。患者さんに最良の医療を提供するためには、最新で確かな技術と知識を用いて診断と治療を行うことが不可欠です。本誌は、消化器疾患の診断の要となる画像もフルカラーで美しく鮮明なまま多数掲載し、臨場感あふれる誌面を実現します。さらに第一線で活躍する医師や専門家による企画編集・執筆で、臨床に直結する今最も知りたい知識と情報を読者の皆さまに毎号お届けします。
[出版社]医学出版
[発刊日]2023/11/30
[発売日]3,6,9,12月の25日
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特集●肝細胞癌治療のパラダイムチェンジ
企画編集/工藤正俊(近畿大学医学部 消化器内科学 主任教授)

<特集にあたって>

今号の雑誌『消化器内科』の特集は「肝細胞癌治療のパラダイムチェンジ」とした.2009年のソラフェニブの薬事承認以来,一次治療としては現在レンバチニブ,アテゾリズマブ+ベバシズマブ,デュルバルマブ+トレメリムマブ,そしてデュルバルマブ単剤が承認されている.また二次治療としては,レゴラフェニブ,ラムシルマブ,そしてカボザンチニブの3剤が承認されており,計8レジメンが切除不能肝細胞癌に対して使用可能となっている.一次治療の第一選択は日本肝臓学会の診療ガイドラインではアテゾリズマブ+ベバシズマブとデュルバルマブ+トレメリムマブ並列で併記され,どちらも主治医の判断で選択することが推奨されている.一方,AASLDのガイドラインや欧米の肝癌のエキスパートオピニオンでは有効性,安全性の面から,アテゾリズマブ+ベバシズマブが推奨されることが多い.
本特集においては,薬物治療によって大きく変わった肝細胞癌治療の治療戦略の変貌に焦点を当てた.また,SURF trialの結果も踏まえた根治的治療のあり方についても執筆いただいた.Intermediate stageにおいては急速に変貌するTACEと分子標的薬の使い分け,LEN-TACE sequential治療あるいはTACE不応・不適の概念,といった点を中心に原稿を書いていただいた.またアテゾリズマブ+ベバシズマブを用いると腫瘍がかなり縮小するため,その後のコンバージョン切除やアブレーション,根治的TACEが可能になりcancer free,drug freeが得られるといった点も現在大きなトピックスとなっている.
基礎的な観点からは免疫療法の効果が比較的不良とされるWnt/βカテニン経路の活性化と免疫療法の効果についても詳しく解説いただいた.最後に,現在進行中の第Ⅲ相試験についても網羅的に執筆いただいた.結果として,本特集によって「薬物治療の進歩により急速に変貌する肝細胞癌治療」についての知識を読者がすぐに理解できる内容となり,この領域におけるバイブルのような特集になったと確信している.多くの方にぜひ,手に取って読んでいただき,明日からの肝細胞癌診療に役立てていただきたいと思う次第である.

工藤正俊
近畿大学医学部 消化器内科学 主任教授


<目次>

1. 肝細胞癌治療の最近のパラダイム:Overview/工藤正俊
2. 3cm以下3個以下の肝細胞癌に対する切除とRFAの位置付け:SURF trialの結果を踏まえて/建石良介
3. cTACEと分子標的薬先行TACEの使い分け/宮山士朗
4. LEN-TACE sequential治療の適応と成績/黒田英克,松本主之
5. TACTICS試験の解釈:Intermediate stage肝細胞癌の臨床試験のエンドポイントを考える/寺島健志
6. TACE不応・不適の概念とIntermediate stage肝細胞癌の治療戦略/小笠原定久,興梠慧輔,井上将法,叶川直哉,加藤直也
7. 進行肝癌に対するアテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法/森口理久
8. アテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法後の二次治療の選択/山内理海,網岡 慶,相方 浩
9. 薬物療法後のコンバージョン切除/奥野将之,多田正晴,波多野悦朗
10. Wnt/βカテニン経路活性化と肝癌免疫療法の効果/盛田真弘,青木智子,西田直生志,工藤正俊
11. 切除不能肝癌治療における肝予備能とsequential治療の重要性/大濱日出子,多田藤政,平岡 淳
12. 現在進行中の第Ⅲ相試験の概要と今後の展望/池田公史
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