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月刊クレスコ
2017年3月号
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■目次■
特集=3・11から6年 震災と子どもの権利を考える
2011年3月、東日本で起きた地震・津波による大災害は、多くのいのちと、そこに住む人々の仕事と生活を根こそぎ奪いました。福島第一原発の事故は、大気中に放射性物質をまき散らし、汚染度の高い地域では、すべての住民が生活拠点を奪われることになりました。
経済利益を目的とする大企業と、それに一体化した経済優先を推進する政治が、原子力の危険性を秘匿し、建設予定の地元を金銭で誘導し、全国津々浦々に原子力発電所を設置しました。いま、福島原発事故から6年が経過しようとし、事故の風化が懸念されます。
また、被災地では不登校や子どもたちの荒れの増加、体力や学力、精神面の発達に困難を抱えている子がいるなど、深刻な状況は変わっていません。仮設住宅で暮らしている子どもの心のケアや、教職員のメンタルヘルスなどの課題も解決できていません。
本特集では、震災によって子どもたちの権利が奪われている実態がある中で、被災地での困難と向き合い、子どもたちに寄り添いながら教育実践を進めている教職員を励ますものになる企画としたい。
●総論
〈地域子ども市民〉が活躍する社会へ……齋藤史夫
●宮城から
動き出したFプロジェクト……瀬成田 実
●宮城から
「自立と共生」をめざす学校づくりへ……本川 良
●福島から
真の復興教育とは……佐藤伸郎
●福島から
福島から避難を余儀なくされた子どもたちへの“いじめ”問題と
教育行政の背信的な実態……遠藤慎一
●岩手から
「育ち」と「学び」を取り戻す〈教育=復興〉の創造……菅野 晋
●地域の運動から
子どもたちを放射能から守りたい……中山瑞穂
●大学生から
第2の人生を歩むお手伝い……今野晴香
●高校生から
未来への語り継ぎ……志野ほのか
●静岡から
学校と地域でできる防災活動……上久保廣信
●運動課題
東日本大震災から6年、子どもたちの状況と教育条件整備の課題……檀原毅也
【連載】
◆私の出会った先生……田中秀佳
教育を受ける権利を奪った反面教師
◆みややっこの憲法的日常……飯田美弥子
人は家のため国のため生くるに非ず
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
先生・大統領・メディアが、いじめる側につく時代へ
◆保護者とのいい関係……楠 凡之
保護者の要望が子どもの「最善の利益」に反する場合の対応
◆発達保障を考える……丸山啓史
それは障害のせい?
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「桜えびと小松菜の卵スープ」
◆子どもの本のもつちから……清水眞砂子
最後はやっぱり『もりのなか』
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆本との対話……宮澤孝子
語られていないことを読む
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……東神 大
最後の授業で、“今日もよう来たねぇ”
◆教職員が気になる働く権利……齊藤園生
非正規労働者
◆みんなで学ぼう! 出産・子育て……和田 浩
貧困に対して何ができるか
◆名画に出会う ……堀尾真紀子
片岡球子「面構 葛飾北斎」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「サンドラの週末」
撮影校 宮城県東松島市立鳴瀬桜華小学校
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