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月刊クレスコ
2019年12月号
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■目次■
特集=日本語指導が必要な子どもの“育ち”を保障する
先日、日本に住む外国人の子ども(義務教育年齢)約12万4千人のうち、約2万人が就学していない可能性があると、文科省が発表しました。
別の調査では、日本語指導が必要な小・中・高校の子どもの数は増えつづけており、昨年度は外国籍、日本国籍合わせて約5万人。そのうちの2割以上が、補習など特別な指導を受けていないとのことです。
文科省は『外国人児童生徒受入れの手引き』をつくって公立学校への受け入れをすすめ、日本語指導のための教員を基礎定数化しています。しかし、各地の実情から見ればまだまだ不充分。支援の多くは、各学校や自治体の担当者、地域のボランティアの奮闘によって支えられています。
「誰も置き去りにしないために」ということばが、様々な場面で使われています。日本語指導が必要な子どもを誰一人置き去りにしないため、国や地方自治体、学校と地域に何が求められているのか。
本特集では、子ども(青年)自身の声や、試行錯誤を続ける教職員や地域の人々、関係者のとりくみを紹介し、ともに考えていきたい。
●総論
外国人の子どもの育ちをめぐる日本の諸課題――「誰も置き去りにしない」ために……河 かおる
●資料
日本語指導が必要な子どもたち(外国籍・日本国籍)の状況
●インタビュー
人とかかわることで言葉を習得し成長する子どもたち……NPO法人「街のひろば」
●実情・小中学校
分散地域の子どもの実情と日本語指導……倉木彩菜
●実践・中学校
居場所づくりをすすめ、自己有用感の向上をはかる……櫻井美香
●夜間中学校
日本語指導が必要な生徒の学びを支える……関本保孝
●体験談
「日系ブラジル人でいいんだ」3歳で日本にやって来て……南崎サラ小百合
●実情・高校
夜間定時制高校における在日外国人生徒の実情と課題……清水 功
●実践・高校
日本語の支援を必要とする高校生とともに……笹山悦子
●夜間定時制高校
日本語を母語としない生徒の学びを支える……舟知 敦
●実践・とりくみの課題
もう一つの言語を持つ子どもたちの教育の意義と課題……河路由佳
連載
◆私の出会った先生……今井紀明
人とのつながりに支えられて
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
「身の丈」発言があらわにした「階級」という概念
◆授業で憲法を語ろう……橘岡史代
日本国憲法の第一歩
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
子どもの健やかな育ちと遊び
◆栄養教諭のお手軽レシピ ……猪瀬里美
「キャラメルポテト」
◆一冊の本に出会う ……横山眞佐子
空想の世界に浸る時間を
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教育最前線 ……森 峰太郎
人間としての良心が問われる、東京オリンピックは「おもてなし」なのか?
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……小西順治
学校外の大人とのつながり
◆教材のタマ手箱……山口史子
授業につなげる「世界の環境問題」
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
私たちの教育マニフェスト
◆名画に出会う……堀尾真紀子
ピエール・ボナール「浴室の裸婦」
◆この映画見ましたか?……海南友子
「気候戦士」
撮影校=埼玉県立川越工業高等学校定時制
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