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月刊クレスコ
2020年3月号
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■目次■
特集=3.11から9年、「復興」を問う――被災地と子どもたちからの発信
東日本大震災から9年。
政府は、原発事故対応の本拠地から聖火リレーをスタートさせ、
「復興五輪」をアピールしようとしています。
しかし、原発事故の汚染水は
依然として「アウト・オブ・コントロール(制御不能)」です。
いずれの県においても
被災した人々や学校、子どもたちの困難が続き、
追い打ちをかけるように、台風が甚大な被害をもたらしました。
何より心配なのは、傷ついた子どもたちの“心”の問題です。
放射能が身体に及ぼす影響に不安を抱える子どものケアは、
何年経っても最重要で深刻な課題です。
こうしたなか被災地では、
「二度とこんなことが起こらないように」
本当の「復興」とは何かを問い、声をあげる、
さまざまなとりくみが続いています。
本特集では、9年めの被災地からの発信を受けとめ、
自分の課題として一緒に考えていくための一助となりたい。
●総論
フクシマは、本当に「復興」しているといえるのか?……安斎育郎
●インタビュー
こんなことは「二度と誰にも経験させたくない」
福島原発訴訟原告団長の中島孝さんに聞く
●発信・福島
学校現場の状況と地域の復興……吉田安男
●発信・宮城
被災地に寄り添った復旧・復興を……高橋正行
●発信・岩手
人々の好意とすれ違っていく現実……木村 静
●教職員
福島県双葉町から避難して……小野田陽子
●高校生
僕らの未来から被ばくの脅威をなくしてほしい……鴨下全生
●とりくみ
福島の子どもたちの心に寄り添う……生島 浩
●とりくみ
紙芝居で伝えたい……瀬成田 実
●運動と課題
被災地を見て歩き考えたこと……山田真平
●資料
被災地の被害状況と現状
連載
◆私の出会った先生……小島慶子
水槽の中の腕
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
イランの人々は教育熱心で「おしん」が大好き
◆授業で憲法を語ろう……菅間正道
憲法を「他人ごと」から「自分ごと」へ
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
子どものねがいと発達保障を大切にしたインクルーシブ教育
◆栄養教諭のお手軽レシピ……吉田孝子
「のり塩大豆」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
誰かがいてくれること
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……嶋崎由佳
保健室でできること
◆教材のタマ手箱……江頭啓之
著者の思いをそのまま子どもたちに
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
教員の変形労働時間制〜舞台は市町村議会に〜
◆名画に出会う……堀尾真紀子
アンドリュー・ワイエス「松ぼっくり男爵」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「運び屋」
撮影校=秋田県立大曲農業高等学校
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