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月刊クレスコ
2022年11月号
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■目次■
特集=高校の学びはどこに向かうのか
2020年に文科省が高校の「普通科改革」「専門科改革」の方針を打ち出し、
とりわけ全体の7割以上を占める普通科の解体は大きな影響をもたらしています。
文科省は今年7月、普通科改革支援事業の採択校を発表し、
第二次募集も併せて「改革」推進校を増やしています。
一方、この間高校統廃合や学科再編が全国で推し進められるとともに、
各校は「魅力づくり」「特色づくり」に追われました。
さらに私学への進学増や広域の単位制・通信制高校の台頭と拡大などで、
公立高校の定員割れが深刻化しています。
国は「Society 5.0に向けた人材育成」のもとに
ICT化やSTEAM教育を急速に展開し、
現場では「人材」づくりとしての教育がいっそう強まっています。
このようななかで、高校教育が子どもたちの学ぶ権利を保障できるのかどうか、
その役割があらためて問われています。
本特集では、再編と多様化の進む高校の現状と課題を共有し、
高校教育に今何が求められているのかを考え合う契機としたい。
●総論
「高校改革」の現状と課題……中田康彦
●愛知
高校多様化の現状と課題……加藤聡也
●福島
統廃合と一体で進められる高校再編のもつ問題点……慶徳芳夫
●和歌山
高校再編と「普通科改革」について考える……東山邦夫
●島根
小さくても高校は地域にとってなくてはならないもの……村上 一
●大阪
より自分らしく生きることができる学校……浦田直樹
●岐阜
学びのセーフティーネット?……國枝幸德
●埼玉
中学校現場から高校教育に要望したいこと……近藤弘司
●広島
広島の高校入試制度改革を考える……舩石耕生
●保護者
大阪・行政の公教育離れ……奥野喜久夫
【連載】
◆私の出会った先生……ぼうごなつこ
ふつうの先生
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
いわゆる「宗教2世」問題にどう向き合ったらいいのか
◆憲法と私……布施祐仁
平和憲法の価値(2) 9条は自衛官の命も守ってきた
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
教育現場における「構想」と「実行」の分離(5)
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
さくさく食べやすい「れんこんサラダ」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
予想をひっくり返す展開
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆臨床心理士と考える「こころ」のこと……深澤大地
おわら風の盆と「待つこと」
◆Reports on World Education!……パブレ・トバリアシブリ
コロナ禍、先生も生徒も奮闘
◆ラン、ラン、ラン……渥美二郎
プランB
◆名画に出会う……堀尾真紀子
三岸好太郎「黄服少女」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「空白」
写真=高知・太平洋学園高等学校
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